Forefathers
St.Simon	セントサイモン St.Simon イギリス産　１８８１−１９０７ １０戦１０勝 主な勝ち鞍 アスコットゴールドＣ エプソムゴールドＣ グッドウッドＣ
ガロピン Galopin Vedette Flying Duchess セントアンジェラ St.Angela King Tom Adeline
フランスの社会主義思想家のサンシモンから取ってつけられたが 英語読みでセントサイモンと一般的に呼ばれている。 ２歳のデビュー直前にオーナーが変わってしまい、クラシック登録が出来ず、 ３歳のクラシックレースに出走することができなかった。 出走することができたレースと言えば、ハンデ戦のようなレースばかりで、 そこでセントサイモンは勝ち続けていた。 シーズン終盤に下級レースとはいえ連勝していたセントサイモンと 主流レースで活躍していたデュークオブリッチモンドという一流馬との マッチレースが企画されたが、結果セントサイモンの圧勝。 レース後セントサイモンを管理するドウスン調教師は、 「この馬は史上最強の競走馬となるだろう」とコメントしている。 ４歳になってもセントサイモンの連勝は止まらず、 一流馬相手に「アスコットゴールドＣ」などを快勝する。 人々の間では「セントサイモンの連勝がどこまで続くのか」ではなく 「いったい次は何馬身離して勝つのか」という話題になっていた。 引退レースとなった「グッドウッドＣ」でも２０馬身差で圧勝した。 種牡馬となってからもセントサイモンの勢いは止まらなかった。 １８９０〜１８９６と１９００〜１９０１と 計９回、英チャンピオンサイヤーに選ばれている。 「種牡馬はセントサイモンとその他に区別される」とまで言われ、 産駒も種牡馬として大成功し、イギリス中の馬産家達が、 セントサイモンの血を求めていたとも言われている。 しかし、あまりにもセントサイモン種牡馬、繁殖牝馬が増えてしまい、 結果的に血の飽和状態となり、１９１０年代前半には 直系、後継種牡馬でリーディングの上位を独占していたが、 １９３０年代には衰退の一途を辿っていく事になった。 ただし、セントサイモンの血が消え去ってしまった訳ではなく、 現代のサラブレッドの血統表を紐解いてみれば必ずと言っていいほど、 セントサイモンの名前が見つけられるはずである。

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