Take up the 1990s |
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 Arazi |
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小柄ながらゴムまりのような馬体をしていたアラジはフランスのブータン厩舎に入厩し、デビュー戦は２着に敗れはしたが、その後はフランスの２歳重賞を連戦連勝、フランスの２歳チャンピオン決定戦の「グラン・クリテリウム」も３馬身差をつけて優勝する。その勢いでアメリカに遠征し「ＢＣジュヴェナイル」に出走。１番人気に支持されるが初めてのダートとあって２番人気との差は僅か。しかし初のダートも関係なく大外枠１４番から発走すると直後こそ最後方を追走していたが、向正面の直線に入ると馬なりのまま他馬をごぼう抜き、３コーナーでエンジン全開、４コーナーでは勢いあまって外に膨れながらも直線を向くと独走状態で２着バートランドに４馬身差をつけて圧勝し、「セクレタリアトの再来」「ワンダーホース」と騒がれた。 この後、来期のローテーションが話題となり、結果、ドバイのモハメド殿下とＡ・ポールソン氏（シガーの馬主）の共同馬主だったアラジは、「ケンタッキーダービー」と「英ダービー」を目標に調教されることとなる。 ３歳になり、フランスで１戦した後、前年の「ＢＣジュヴェナイル」の舞台となったチャーチルダウンズへ遠征、「ケンタッキーダービー」に出走。「ＢＣジュヴェナイル」時同様に向正面で仕掛けて行き４コーナーで３番手まで上がって行くが直線で失速し、結果８着に敗れてしまう。この後ヨーロッパに戻り、距離適正を考慮して「英ダービー」を回避。距離８Ｆの「セントジェイムスパレスＳ」に出走するが５着。「凱旋門賞」のステップ戦「プランス・ド・ランジェ賞」も３着。「凱旋門賞」当日のＧ・３戦「ロンポワン賞」で優勝するが、引退レースとなった「ＢＣマイル」では、圧倒的１番人気を裏切り、１１着に惨敗した。 |
 １９９１ ＢＣジュヴェナイル |
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